結婚後、普通に夫婦生活をしていれば自然に妊娠するはず。
そう思っていたのに、なかなか出来ずに焦りはじめていませんか。
妊活を意識しはじめる最初の段階ですね。
妊活の入り口ともいえるのがタイミング法です。
今回は、妊活の第一段階、タイミング法と、妊娠の成功率を上げるポイント6つについて解説していきます。
パートナーと一緒に読んでいただけるように、男性にも理解して欲しいポイントにも触れていますので、妊活入門の参考にしてくださいね。
妊活のタイミング法の基本
妊活で、誰もが最初に試すのがタイミング法ではないでしょうか。
実際、私もそうでした。
当時、私が産婦人科を訪れたのは不妊治療のためではなかったので、心の準備もないままに医師から不妊と告げられショックを受けたものでした。
その日から、私とパートナーのタイミング法の日々が始まったのです。
その当時の体験なども交えながら、タイミング法について解説していきます。
基礎体温を毎日測る
基礎体温はホルモンの分泌と関連し、微妙な身体の変化を知ることができるものです。
毎朝、目覚めたときの身体が安静な状態のときに測るのがベストです。
でも、忙しい朝にゆっくり体温を測るのは、なかなか難しいですよね。
そこでおすすめなのが、予測式の婦人体温計。
10~30秒ほどで5分後の体温の予測値が出ます。
時間に余裕があれば、アラームが鳴った後もそのまま測り続けると実測値も測れます。
(機種によって違いがあるため、購入の際にご確認くださいね)
私は婦人体温計を口にくわえたまま二度寝してしまうことが何度もあったので、スピーディーに測れる体温計は本当に助かりますね。
でも、予測式なんて正確さに欠けるのでは?という心配もあると思います。
もちろん、5分かけて正確に測るのがベストですが、煩わしさに途中で辞めてしまっては意味がありません。
毎日規則正しく測ることが重要なので、無理せず自分のライフスタイルに適したものを使いましょう。
また、ただ数字だけを記録するよりも、グラフ化した方が分かりやすいです。
グラフを書くのは面倒という場合は、スマホに記録しましょう。
基礎体温を記録するのに便利なアプリがたくさんあるので、ぜひ使ってみてください。
継続的に基礎体温を記録していると、排卵日の予測もつくし、健康管理にもなるのでおすすめですよ。
ちなみに私自身の経験からすると、つけ始めた月から排卵日を予測するのは大変難しいです。
よく分からないからとすぐに諦めず、3ヶ月ほど欠かさずつけていると変化に敏感になってきますよ。
排卵検査薬
排卵検査薬でわかるのは、排卵日前に起こる黄体形成ホルモン濃度の上昇です。
この黄体形成ホルモン濃度の急激な増加をLHサージといいます。
排卵検査薬は、妊娠検査薬と同様、スティックに尿をかけて印が出たら排卵日が近い合図です。
(薬によって印が異なりますので、購入の際はご確認くださいね)
LHサージが検出されたら、タイミングを取るようにしましょう。
排卵検査薬は、月経周期を把握し、毎朝基礎体温を付けてこそ意味があります。
基礎体温を付けていなくても使うことはできますが、適当な日に使っても正しく検出されない可能性が高いです。
それでは勿体ないので、基礎体温をつけながら併用することをおすすめします。
また、排卵検査薬で、無排卵月経や多嚢胞性卵巣症候群などの疾患が見つかることもあります。
月経があるのにLHサージがない、または排卵前ではない時期にLHサージが検出されるようなら婦人科の受診をおすすめします。
病院でタイミング指導を受ける
排卵検査薬を使ってタイミングを取ってもなかなか妊娠しないとなると、産婦人科や不妊治療専門のクリニックでタイミング指導を受けることになります。
産婦人科医によれば結婚後、避妊せずに夫婦生活を送って半年で7割、1年で8~9割の健康な女性は自然に妊娠するそうで、子作りを始めてから1年経っても妊娠しない場合は不妊と診断されます。
だからといって、受診するのに1年も待たなくて大丈夫。
なるべく早く赤ちゃんが欲しい、年齢的なことも考えて早く産みたい、家族計画に沿って子どもを育てたいなど、夫婦によって事情は様々なので、自分たちのライフプランに合わせて受診してください。
産婦人科ではブライダルチェックも受けることができるので、結婚前に受けていない場合は、それを理由に受診しても良いでしょう。
タイミング法の成功率を上げる6つのポイント
最適なタイミングは排卵日当日ではない
基礎体温を測り、自己流でタイミングを取る場合、いつが最適なタイミングなのか難しいですね。
あなたは、排卵日の当日がいちばん妊娠しやすいと思っていませんか?
このような誤解が生じるのは、排卵日を予測してタイミングを取る、と言われているからではないでしょうか。
排卵日を予測しタイミングを取る、というのは、排卵日に性交するという意味ではありません。
予測された日の前日及び前々日が最適なタイミングになります。
より正確なタイミングを知りたい場合は、産婦人科で指導を受けることをおすすめします。
夫婦がお互いにプレッシャーを与えない
タイミングを取ることがプレッシャーになることもあります。
夫婦がお互いに同じ気持ちでいられるうちは良いのですが、次第に夫の方が疲れてきてしまうことがあります。
「明日あたり排卵日だから今日は…」
と毎月のように言われ続けると、夫の方がプレッシャーに感じてしまうようです。
狙っていた日に、運悪くお酒の席に出なければならないこともあれば、残業で遅くなり帰ってすぐに寝てしまうこともあります。
せっかく毎日基礎体温を付けて排卵検査薬も使ってるのに、なんで協力してくれないの!?と、あなたは不満に思うかもしれません。
でも、不満を募らせることはそれ自体がストレスになり、身体に良くありませんから、今回は仕方が無いと割り切る気持ちも必要です。
また、夫の両親からプレッシャーをかけられることで悩む妻の話もよく耳にします。
「子どもはまだなの?」
「はやく孫の顔をみせてね」
欲しくてもなかなか出来ないときに、こんな言葉をかけられては、妻の心のダメージは計り知れません!
夫にとっては自分の親ですから、妻が言われた何気ない一言など取るに足らないものかもしれません。
でも、妻にとって夫の両親からのプレッシャーは、夫には想像もつかないほどの大変なストレスです。
「言わせておけばいい」とか「気にするな」なんていう夫が結構いるようですが、これは妻のSOSから目を背けているだけですよ。
「気にするな」という言葉は、妻にではなく自分の両親に言ってもらいたいものですね。
排卵日にとらわれず通常の夫婦生活も
タイミングを取ることに気を取られてばかりで、普段の夫婦生活がおろそかになってはいませんか?
また、夫婦生活の回数が多いと男性の精液が薄くなり妊娠しにくくなるから、排卵日前だけを狙っているということはないでしょうか。
すでにご存じかもしれませんが、これは大きな誤解です。
迷信とか都市伝説レベルです。
確かに、夫婦生活の回数が多いと精液は薄くなりますが、逆に新鮮な精子が多くなります。
反対に、排卵日周辺まで夫婦生活を行わないでいると、死んだ精子が多く混ざった濃い精液になってしまいます。
古い精子が適度に排出され、常に新鮮な精子が作られていると、妊娠の可能性も上がります。
つまり、月一ピンポイントで狙うのではなく、普通に夫婦生活を送っている方が妊娠しやすくなるのです。
規則正しい生活を心がける
1日3食、規則正しく食べていますか?
不規則な食生活は、生活リズムやホルモンバランスの乱れに繋がります。
それはつまり、妊娠しやすい身体から遠ざかってしまうということ。
必要な栄養をバランス良く摂ることが大切です。
妊娠中の女性には葉酸が欠かせませんが、それは妊活中の女性も同じです。
葉酸は枝豆、芽キャベツ、菜花、ブロッコリーなどの葉野菜に多く含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。
男性は亜鉛を多く含む食物を摂ると良いですよ。
亜鉛は納豆、牡蠣、うなぎ、卵などに多く含まれており、生殖機能を向上させる働きをします。
また、夫婦共に夜更かしせずにきちんと睡眠時間を取りましょう。
身体を動かすことの少ない方やデスクワークの方は、暇を見つけてウォーキングやストレッチなどで軽く運動する習慣をつけると良いですね。
妊娠しやすい体質づくり
適度な運動に加え、女性は身体を冷やさないようにすることが大切です。
夏でもシャワーで済まさず、湯船につかり身体を内側から温めるようにしましょう。
38~40度くらいのぬるめのお湯に30分程度ゆっくりつかることがポイントです。
たくさん汗をかくので、お風呂から出たら水分補給も忘れないでください。
また、冷房の効いたオフィスが寒い場合は、膝掛けなどで冷え対策をしてください。
喫煙しているなら、禁煙しましょう。
でも、妻だけが禁煙すれば良いわけではありません。
夫の喫煙も、精子の数や運動能力を低下させてしまいますので、夫婦揃って禁煙してください。
ときには息抜きも大切
妊活にストレスは禁物です。
ホルモンバランスが乱れ、卵巣の働きに影響を及ぼしたり無排卵の原因になったりします。
また、妊活自体がストレスになることもあります。
上手に息抜きをして、ストレスを溜めないようにしましょう。
最近楽しいことをしていないな、と感じるなら、思う存分好きなことをしてストレス解消してください。
テレビや映画などの娯楽や、美味しいランチを食べに行くのも良いですね。
あなたが楽しいと思えることをするのが、いちばんのストレス解消法ですよ。
妊活とは夫婦の共同作業
排卵日をパートナーに上手く伝える
妊活カップルの難題の1つが、パートナーへの排卵日の伝え方ですね。
基礎体温や排卵検査薬で排卵日が予測できたとき、あなたはどう伝えていますか?
「明日、明後日あたり排卵日だから今夜しましょう!」
とストレートに伝えられれば良いですが、言いづらいということもありますよね。
そこでおすすめなのが、妊活アプリです。
お互いにパートナーを登録すると、生理周期や排卵予定日などの情報を共有できます。
パートナーと一緒に使うなら、ペアリズムやコウノトリがおすすめですよ。
わざわざ伝えなくても、アプリをチェックしていればわかるのでとても便利です。
夫婦生活が義務にならないように
長く妊活をしていると、夫婦生活を義務のように感じてしまいがちです。
特に、排卵日前だけを狙って夫婦生活をしているカップルにその傾向が強いですね。
タイミングを取ることにばかり気を取られ、普段の夫婦生活がおろそかになってはいませんか?
また、都合が悪く排卵日前にタイミングが取れなかったことで、パートナーを責めたりしてはいませんか?
タイミングにこだわるあまり、夫婦関係がぎくしゃくしてしまうこともあります。
夫婦生活が義務的になっていることに不満があるなら、きちんとパートナーと話し合うようにしましょう。
ときには、妊活を忘れて夫婦生活を楽しむ余裕も大切ですよ。
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